米を守ってくれた猫たちへの恩返し

　現在では愛玩動物として人気の猫ですが、日本ではコメをネズミ等の被害から守るために大陸から連れてこられたのは始まりと言われています。

　大陸からコメが伝来した弥生時代から、3千年に渡って日本の稲作文化を支えてきた我々の大切なパートナーと言えます。

　猫は犬とともにペットとして人気がある一方で、繁殖力が強く、病気も伝染しやすいことから、人の手で殺処分が行われるという悲しい現実があります。 

　環境省の調査によると、平成28年度に保健所などに引き取られた猫のうち、45,574頭が殺処分されました。飼い主に返還や譲渡された割合は犬の74％に対し、猫は37％と低いのが現状です。

　動物保護を行う人たちの努力により犬猫の殺処分数は年々減少しつつあります。 

　しかし、猫の保護活動には、過剰繁殖を抑制するために野良猫に避妊手術を施す（TNR活動）など、お金がかかりるため負担も少なくありません。

　私たち「伏見×美山お米部」は米が大好きなメンバーが集まった同好会です。メンバーは学生、会社員、商店主などさまざま。月に２回、京都市伏見区の大手筋商店街にある「フシミ大学」で米に関する勉強会やイベント、ミーティングを開催しています。

　そして、米づくりの現状を学ぶために、京都府南丹市美山町で田んぼを借りて米づくりに挑戦しています。美山の自転車教室「ウィーラースクール」の子どもたちとともに、"農薬に頼らない米づくり"に取り組みながら、普段何気なく食べている"米"への理解を深めています。

　同じ田んぼオーナーのもと農薬を使わずに丹精込めて育てたお米は大人気で、アスリートや親子など関西一円から様々な田んぼチャレンジチームが結成され美山に集まっています。私たちの田んぼも日照りや台風にも負けず順調に育っています。

　このお米を販売して、売り上げの5%を猫の保護活動に寄付することにしました。（寄付先の団体については現在調整中です）